被害にあわれた方、ご家族の方へ
子どもの反応と対応
- 事件の後によく見られる子どものこころと身体の反応
- PTSDとは?
- トラウマを受けた子どもへの対応の仕方
- 専門的なケアが必要な時
- 保護者のメンタルヘルス
事件の後によく見られる子どもの心と身体の反応
以下の症状は事件にあったり、事件を目撃した子ども(主に学童期)によく見られる反応です
- 事件にあった時の場面が頭に浮かんできたり、目の前に現われる気がする
- 事件についての夢をみる、あるいは恐ろしい夢をみる
- 事件がおきたことや、けがをしたり亡くなった人を助けられなかったことについて自分を責める
- 事件や死ということをしきりに話題にする
- 普段はあまり言わないのに、頭痛や腹痛を訴える
- 眠れない、いったん眠ってもすぐに目が覚める
- いつにもまして元気がない、身体をだるがる
- ぼんやりしていることがある
- やる気がなくなる
- 誰とも遊びたがらない
- 外へ出たがらない
- 事件の現場に近づかない、車を恐れる
- 勉強に身が入らず、集中できない、成績が落ちる
- 1人でいることを怖がったり、嫌がったりする
- 新しいことや暗闇などさまざまなものを怖がる
- なんとなくいつもびくびくしている、驚きやすい
- 胸がどきどきすると訴えたり、息苦しさを訴えたり、過呼吸になったりする
- 少しのことですぐ泣いたり、ぐずぐず言って手がかかることがある
- 親にまとわりついたり、一緒に寝たがる
- 今までできていたことができなくなる、年齢より幼く感じる
- 事件のことや友達のことを一切話さない、忘れたという
- 自分も事件にあうのでは、死ぬのではあるいは家族がそうなるのではと心配する
- 落ち着きがない、やたら興奮する
- ちょっとしたことで怒ったり喧嘩をする、小さい子をいじめる
- 食欲がない
- 気分が落ちこんだり、激しく悲んだり、感情が不安定になる
これらの症状の多くは一時的なもので、大きな心理的ショックを受けた場合には普通に見られる反応です。子供の気持ちを聞いてあげたり、安心させたり、日常生活を普通に送っていくことでよくなります。
しかし、数週間にわたって続く、日常生活に支障がでる、親が対処できない状態である、親がとても不安に感じる場合には、専門家や学校に相談してください。保護者の方が1人で不安を抱えないようにしてください。